転職

はじめての転職

転職、まずやることは採用する会社の動機・本音を知り、転職産業のお金の流れを利用すること。

      2015/08/27

転職をするときに、まずやることはなんでしょう?

  • 履歴書を書く?
  • 職務経歴書を準備する?
  • 面接の準備をする?
  • 転職スケジュールを立てる?
  •  
    転職活動を始めようとするとき、これらはどれも重要そうに思えます、しかし、こんなことは後回しにするべきです。
    乱暴なことを言うようですが、履歴書を書くのなんか面接の前日で良い場合もあります。

    転職活動で、まずやるべきことは転職ビジネスのメカニズムを知ることだと考えます。

    あなたがインターネットで掲示板の書き込みをあさって転職業界を調べたり、転職した人の成功事例などを読むだけでは圧倒的に不十分です。

    転職に携わる人をもっと深く掘り下げる必要があります。
    あなたの転職に携わる人の立場で「なぜあなたを雇うのか、どうしてあなたを転職させたいのか」を正しく知る必要があります。

    転職に関わる人々には、

  • 転職をする人(あなた)
  • 転職を支援する会社や人(エージェント)
  • 企業の採用担当(おもに人事部)
  • 採用する企業の社長(おもに中小企業)
  •  
    これら四者のプレーヤーがあります。
    四者ともに転職をしたい(させたい)という一点について同じ目標を持っていることは分かるでしょう。
    ただし、それぞれがお互いに対して思い描いていることは違うところに現実があります。

    「土日に休みたいから」「今の仕事がツラいから」「会社の人間関係が悪いから」「もっと収入を上げたいから」など、これらのあなたが転職したい理由はじつはどうでもいいんです。

    あなた以外の三者の気持ちを大づかみで理解していることが、あなたの転職活動を大いに助けることになるでしょう。

    具体的に言うと・・・。

  • 採用する社長(企業)の本音を知る
  • 採用担当(人事部)の動機を知る
  • 転職産業のお金の流れを知る
  •  
    立派な転職理由なんかなくたって、転職のメカニズムを利用すれば簡単に転職することが可能です。
    ただ、それぞれの力関係・弱み・強みを知り、お金の流れを理解すれば、四者全員が得をする(Win-Win-Win-Win)、幸せな転職ができるでしょう。

    転職活動で、まずやるべき具体的な行動は、このページの最後に記します。
    長い文章ですがしばらくお付き合いください。

    優秀で輝かしい経歴の人材なんか望んでいない社長の本音

    転職をビジネスとして俯瞰したとき、川上から川下へと下記のように並べることができます。

    採用する社長 → 企業の採用担当 → 転職を斡旋するエージェント → 転職する人

    「中途採用を募集しろ!」と号令を発してくれる社長がいないことには、企業の人事担当は求職情報を出しません。また、転職を斡旋するエージェント会社に募集広告を出すこともありません。

    転職したい人(あなた)から見ると、いちばん最後に行きつく人が転職する会社の社長でしょう。採用を決定する最終面接でやっと行きつく人なので、なかなかイメージがしにくいかと思われます。

    これから転職をしようとする人の多くが、勘違いしていることがあります。
    それは、「採用をしようとする社長は、成績優秀で輝かしい職歴を持つ人を採用したがっている」という間違いです。

    私がいいたいのは、社長が決して仕事のできない無能な人を採用したいわけではありません。でも、東大卒とか海外の有名大学を優秀な成績で卒業した人なんかを欲しがっていないのも事実なのです。

    理由は大きく分けて三つあります。

  • 高い給与を支払いたくない
  • 使いにくい人材はいらない
  • ビジネスをパクられたくない
  • 【社長の本音】高い給与を支払いたくない

    優秀な人材は、そもそも給与の設定が高くなりがちです。
    企業が人を採用すると、支払う給与は固定費になります。毎月でていく固定費は、できれば安く上げたいものです。

    例えば、毎月100万円の売上が立つビジネスをしていたとして、固定費が70万円かかるとすると、自分(社長)の取り分が極端に少なくなってしまいます。

    優秀な人を70万円で雇って毎月105万円売り上げられるようになるよりも、とりたてて優秀でなくても普通に仕事のできる40万円の人材で100万円売り上げたほうが企業にとっても社長にとってもメリットが大きいことがわかります。

    社長は自分で働くのが仕事ではありません。
    ヒト・モノ・カネを使ってビジネスをまわすのが社長の仕事です。

    社長は「いくらお金を払えば、どれだけリターンを得られるのか」を追求しています。
    人件費はその最たるもの、安ければ安いほどありがたいのです。

    Cさんの会社はオーナー社長のワンマン体制で、社員は安い給与でコキ使われている。
    同じサラリーマンをしている仲間と飲みに行ったとき、Cさんがこの話をすると、皆はそれに共感し、自分たちサラリーマンがいかに大変かを語り合ったそうだ。

    だが、会社を経営しているKさんと飲みに行って同じ話をすると、反応がまるで違った。
    Kさんはまず「その社長は優秀だ」と言った。社長の立場で考えれば、社員を生かさず殺さず使い倒すのがベストであり、その社長はうまくやっているという。社員に優しい会社は経営が傾くリスクが高い、とも付け加えた。

    「お金持ちの教科書」より

    人が羨むような学歴や職歴は、しぜん雇用する給与も高くなります。
    高い給与は社長(経営者)に疎まれます。
    高学歴は転職活動で必ずしもプラスになるとは限らないのです。

    【社長の本音】使いにくい人材はいらない

    成績優秀で立派な職歴のキラキラした人材を使いにくいと感じる社長は少なくありません。

    とくに自分一代でそのビジネスを確立した叩き上げの社長のような人に、そんな傾向があります。
    そんな中小企業の社長は、人に自慢できるような有名大学を卒業したわけではなくて、高卒であったりする場合も少なくありません。

    こういうタイプの社長は少なからず、自分の学歴に対してコンプレックスを持っています。
    それまで、自分の学歴コンプレックスをはねのけ、仕事に没頭して成果を出した。
    自分のビジネスも成功して、お金も社会的な地位を得てしまった社長。
    すべてを手に入れたように見える社長が、最後に得ることができないのが自分の学歴なのです。(やる気があれば別ですが・・・)

    もちろん会社としては対外的に、高学歴で優秀な人材がそろっていた方が大事だと考えています。
    しかし社長の本音として、自分の部下に自分よりも偉そうな学歴のものは必要ないと思っています。

    露骨に口にだすことはありませんが、高学歴に敵対心を持っている社長(経営者)もあります。

    社長本人も気づいていないかもしれませんが、学歴に対するコンプレックスと敵対心が、高学歴人材を使いにくいヤツと結びつけてしまうのです。

    【社長の本音】ビジネスをパクられたくない

    これまで実際に会ってきた社長を振り返るとき、「本音では優秀な社員なんか必要としてないんだな」と感じることが他にもあります。

    成功した自分自身と自分のビジネスに自信を持っている反面、成功から転落する恐怖を常に抱えているのが社長という存在。

    自分が成功しているビジネスには、儲かる秘訣・成功するキッカケとなったことがあると信じている社長が多いです。

    社長の成功体験をはたから聞いていると「ソコ、そんなに重要?」と思えてくることが多いのです。
    しかし社長本人にとっては強烈な成功体験なのでしょう。

    社長が本音として、優秀な人材を欲していない理由は、自分のビジネスがパクられる恐怖

    なにかをキッカケにグッと成長した社長は、その成功体験の信奉者になります。
    このノウハウこそビジネスの根幹と信じてやまないのです。

    頭が良く、胆力があって、かつ野心があるような社員(中途採用)を雇用すれば、簡単に自分のビジネスを真似されると本気で思っています。

    前述の「生かさず、殺さず」同様、とびっきり優秀である必要はなく、そこそこの人材を安く使い続けていくことが社長の理想です。
    もっと突き詰めて言うと、社員に求めているのは「自分(社長)を裏切らない人」であれば十分なのです。
     
    採用する会社社長の本音をまとめると、高給取りの優秀な社員なんか欲していません。
    自分よりも良い学校を出た中途採用なんて、鼻持ちならないと考えています。
    さらに、自分のビジネスがパクられる(真似される)ことを恐れています。

    以上の採用しようとする社長の本音を抑えて最終面接にいどむことが肝心です。

    社長は、決して本音を語りません。むしろ裏腹に逆のことばかり公言したりもします。

    スマートな頭のキレや、学歴や職歴をひけらかしてはいけません、サラリーマンの先にある野心を持っているのならば、それはしばらく隠し持っておいたほうがいいでしょう。

    誰かを雇用しないとバカと言われる人事担当

    有名大学をでていないからとか、たいした職歴を持っていないから、どこにも転職ができないのではないかと不安に思っている人にとって、優秀な社員だけを求めているわけではない社長の本音は参考になったかと思います。

    次は、社長にいわれて、実際に転職者を募集したり、選考したりする企業の採用担当(人事部など)の動機のお話。

    以下は、笑い話だと思われる人も多いかもしれません。
    しかし、実際に大勢の社員の前で「バカな人事担当が~」と連呼する社長の姿を、私は横から眺めていました。

    決して小さな会社ではないんです。四半期ごとに行われる全社会議での一幕です。
    なぜ、その企業の採用担当(人事課)がバカ呼ばわりされていたかというと、なかなか最終面接(社長面談)にたどりつく転職希望者を出せなかったからなのです。

    ちなみにその採用担当は、自身が転職関連企業から転職してきたばかり。
    いわば、転職のプロフェッショナルとして期待されて入社したにも関わらず、(社長からみれば)結果を出せないでいたのです。

    入社希望者を厳選してしまった人事担当の間違い

    あとでその採用担当に事情を聞くと(これが私の仕事でもあるので)、彼なりに理由のあることでした。
    転職サイトや転職エージェントに依頼も出して、それなりの数の転職希望者も集まっていました。

    しかし彼は、「この人はちょっと学歴が・・・」「こっちの人は経歴が足りない」とエントリーしてきた転職者を厳選してしまっていたのでした。

    プロフェッショナルならではの間違いというか、社長からみた視点がこの採用担当には足りなかったのです。

    いつも社長が威勢よく言っている「ガンガン稼ぐ優秀な人材を採用しよう」という言葉を真に受けてしまっていました。

    そもそもイケイケの営業会社のこの社長は、「自分の会社に入りたい」という転職希望者であれば一人のこらず会って、「明日からうちの会社に来い」と採用の合否を自分で決めるのが好きなのです。

    採用担当は、社長と転職希望者のスケジュールを調整する、いわば交通整理だけをやっていればよかったのです。
    真面目な彼の性格が災いして、少しでも良い条件の転職希望者を探そうとして機会損失をしていました。

    どんどん最終面接を行なう採用担当

    本当に転職のプロならではの間違いなのです。

    私は、彼に交通整理に徹しなさい、転職希望者は美点凝視でドンドン社長に会わせるよう促しました。

    すると、もともと成長企業で勢いのある会社、転職希望者はひっきりなしにエントリーしてきました。
    社長の本音の項でも書きましたが、社長は学歴の高い人も、とびきり優秀な人も求めていません。
    最終面接で社長が気に入り入社させた転職者は、彼(採用担当)が吟味して推した転職者ではなく、「なんで?」と首を傾げたくなるような人材を採用していたといいます。

     
    営業職はモノを売るのが仕事、経理は金の勘定をするのが仕事です。
    企業の採用担当は、人を雇わないと自分自身の存在価値がないのです。

    半年でも採用担当の経験がある人であれば、転職希望者は美点凝視でバンバン採用試験のテーブルにのせてくれます。

    企業の採用担当者が採用を決めるのではありません、採用はあくまでも社長が決定します。
    採用担当は、社長にいかに会わせるかが仕事なのです。

    タダで自分を高く売り込む転職エージェント

    転職でまずやることが、転職産業(ビジネス)のメカニズムを知ることだとお伝えしました。

    これまでの話で社長の本音は、とくべつ優秀な人材を求めているないことを知りました。
    また企業の採用担当は、転職者を採用することに存在価値があり、どんどん最終面接までこぎつけてくれることもわかったでしょう。

    最後にぜひ知ってもらいたいのが転職ビジネスのメカニズムです。
    具体的に言うと、転職希望者を支える転職エージェントや求人サイトの活用法と言っていいでしょう。。

     
    ちなみにハローワークは、残念ですがダメですね。
    目の前の失業者をやり過ごすだけが仕事になってしまっています。
    彼ら、彼女らにクライアントを転職させる動機が欠けています。
     
    しかし公的機関であるハローワークがあてにならなくても、民間の企業は頑張っています。

    なぜ頑張れるのか、それは誰かが転職することでお金が動き、それがモチベーションにつながるからです。

    【基本】転職する人はタダ

    まずは基本的なことから。
    はじめて転職をする人は、知らないかもしれません。
    転職をする人は、転職産業のすべてのサービスが無料で使えます。

  • 転職したい企業を100社紹介してもらっても無料。
  • 何回も職務経歴書を書き直し、見てもらっても無料。
  • 転職まで何度も打ち合わせをしても無料。
  • 給料が倍になる転職に成功しても無料。
  •  
    いまどき転職以外で、こんなお得なものって、そうそう無いですね。
    まるで王様のような待遇ですが、転職する人はお客様ではありません。

    転職によってお金を支払うのは雇用する企業。

    では、そのお金は誰が受け取るのか?
    その報酬を受け取るのは、

  • 転職を斡旋するエージェント(企業)
  • 求人情報を掲載するサイト
  •  
    だから転職する人は商品といっていいでしょう。

    転職する人が商品だなんて気分が悪いかもしれません。
    しかし自分でお金を払うことなく転職のシステムを全部利用することできます。
    いっそ割りきって、転職者の優位な立場を大いに利用するべきです。

    あなたがより高い給与で、よりいい会社に転職すれば、転職に携わる全員がハッピーになれるのですから。

    転職エージェントと求人サイトの違い

    さて、あなたの転職を手助けしてくれるサイトや企業は沢山あります、どこに登録すればいいのでしょうか。
    転職サイトに登録する前に、これらのサイトには二種類のタイプがあることを知っておいたほうがいいのでしょう。

    転職が成功しても失敗しても関係がない求人サイト

    まず求人サイトと呼ばれる、求人情報を数多く掲載するサイトがあります。
    代表的なところでは、エン転職やリクナビと言ったところでしょうか。

    求人サイトは、求人情報を掲載することで、掲載した企業から広告料を報酬として受け取ります。
    登録している転職希望者に条件のマッチする求人情報をメールで送ったりもしてくれます。

    求人サイトは求人情報を掲載した時点で広告料を受け取るので、その転職が成功したか失敗したかは関係ありません。

    あなたが転職に成功しないとタダ働きになる転職エージェント

    求人サイトとは反対に、転職が成功しないと雇用した企業から報酬がもらえないのが転職エージェント企業です。

  • 紹介した転職者を雇用すれば報酬(成功報酬)
  • 雇用する給与の1ヶ月~3ヶ月分が受け取れる
  •  
    転職が成功しないと報酬が得られないというのは、厳しい世界ですね。
    しかも、新しく雇用する給与が報酬金額に直結します。

    あなたが転職して、今よりも安い給料になってしまったら、困るのはあなただけではありません。

    彼らは、あなたが少しでも良い企業に転職できるように戦略を練ります。
    あなたが少しでも高く雇ってもらえるように、彼らも知恵を出してくれるのです。

    求人サイトと転職エージェント、どちらに登録すべきか?

  • 本気で転職がしたい
  • 少しでも高い給料で雇用されたい
  • 名の通った良い企業に転職したい
  •  
    もう言うまでもないことですが、幸せな転職がしたいのであれば転職エージェントに登録すべきです。
    なかでもおすすめは、リクルートエージェントでしょうか。

    【リクルートエージェント】

    転職エージェントは、あなたが転職に成功しなければ一円も得ることができません。
    だれもタダ働きなんてしたくありませんから、ハローワークなんかと比べてモチベーションが違います。

    しかも彼らは、あなたの給与が少しでも高くなることを望んでいます。
    これは、転職者の雇用給与がエージェントの報酬体系に連動しているからに他なりません。

    一方で求人サイトはといえば、彼らのサイトをキッカケに転職に成功をしようが失敗をしようが、どちらでもいいのです。
    むしろ、サイトを閲覧してくれる転職者が減らないので、転職に失敗してくれた方が好都合なのかもしれません。

    転職ビジネスのメカニズムをまとめると・・

    思いがけず長い文章になってしまいましたが、まとめです。

    転職者を雇用したい社長の本音を知ることで、自分では思いがけないような優良企業に転職できることがお分かりいただけたかと思います。

    雇用する企業の採用担当は、あなたの味方です。
    彼らは、だれかを採用し続けることで自分の仕事が成り立っているのです。

    転職サイトは、エージェント企業に登録をすべきです。
    あなたを高く売る(転職させる)ことが彼らにとって最高のモチベーションです。

    【リクルートエージェント】

    その代わり提出する「職務経歴書」の書き方や内容などは、けっこう厳しいツッコミが入ります。
    採用する企業は「職務経歴書」の内容を重視しますからね。
    二回・三回と書きなおしをさせられることもあると聞いています。

    それもこれも、あなたが少しでも高い給与で、良い会社に転職することを彼らが望んでいるからです。

    なんども触れていますが、これまで述べた転職ビジネスのメカニズムを少しも理解しないまま、なんとなく転職してしまうのが、もったいなくて仕方ありません。
    転職に関して、ちゃんとした知識を持ち、それぞれの人の立場・思惑・動機を知ることができれば、もっともっと高く雇ってもらうことが可能です。
    ここで得た転職のメカニズムを大いに利用してください。

    最初に書きましたが、あなたの転職に携わるすべての人が得をする(Win-Win-Win-Win)な転職が最高の理想型なのです。



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